ごあいさつ
世界人権宣言の第一条には、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」と書かれています。人間の尊厳とは、人間は理性、良心、自由意思を持っており、すべての人間は人間らしく取り扱われなければならないという意味です。人権とは人間の尊厳に基づいて各人が持っている固有の権利です。さらには、人権は侵しがたく譲り渡すことのできない権利であるということです。
実際の社会ではどうでしょうか。さまざまな理由により、世界のいたるところで弱い立場にある人々の人権がないがしろにされる状況が日常的に起こっています、それは日本も例外ではありません。
21世紀は「人権の世紀」であるといわれています。この世紀は私たちが創ってゆく世紀です。人間が生きてゆく上で、もっとも基本である人権についてよく知り、それを守ることは私たち一人一人の使命であり、責任でもあります。
当センターは、人権教育啓発のナショナルセンターとして、多様な人権課題を社会に広く知らせ、人権について考え、人権を守る意識を皆さんに共有していただくためにさまざまな活動を実施いたします。どうぞ、当センターに対して力強いご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
公益財団法人 人権教育啓発推進センター
理事長 坂元茂樹